FRAN’S STORY

フラン・ビゲロー(Fran Bigelow)が、経営学学位を取得して1965年にワシントン大学を卒業した時、女性のキャリアアップは厳しいのが現状でした。バークレーからシアトルへと戻った後、フランは家庭に入り二人の子育てをしていく中で、以前から関心のあった料理により情熱を注ぐようになりました。

その後、パリ旅行が人生を変える契機となり、1982年に、シアトルのマディソン・バレーに、最初の店であるパティスリーとチョコレートの専門店『Fran’s Patisserie and Chocolate Specialties』をオープンします。当初は、ケーキとペストリーが中心でした。お店の評判が高まるにつれてお客様の行列も長くなりました。待ち時間が特に長い休日に、フランが出来立てのチョコレート・トリュフでお客様をもてなしたところ、このトリュフは瞬く間に人気が出て徐々にチョコレートが彼女の代表的な商品となります。それ以降、フランの上品で洗練されたチョコレートは多くのファンを魅了しました。

その後、『The Book of Chocolate』の出版により、アメリカ合衆国最高峰のショコラティエとして、また最高級チョコレート企業団体(the Fine Chocolate Industry Association)から、2009年度北アメリカのスペシャルショコラティエとして認められました。更に、2018年に食品専門店協会の殿堂入りを果たしたフランは、アメリカ合衆国におけるショコラティエのパイオニアだと言われています。

フランは、チョコレートの素晴らしさをお客様と共感することに喜びを感じています。フランは今でも、フランズの製造キッチンで、濃厚なトリュフやソルトキャラメルを作っています。このチョコレートへの愛は、家族へも広がり、フランの子供達は現在、フランズチョコレートで働いています。娘のアドリーナはCEO(最高経営責任者)で、息子のディランは、チョコレートディレクターです。

フランズのチョコレートは、ジョージタウンで製造されています。
現在、フランズチョコレートは、シアトルのジョージタウン、ダウンタウン、ユニバーシティ・ビレッジ、ベルビューの四店舗と、日本の京都にて販売しています。

フラン・ビゲロー